DELETE
指定された条件に基づいてテーブルからデータ行を削除します。テーブルはパーティション化されている場合とされていない場合があります。
重複キーテーブル、集計テーブル、ユニークキーテーブルでは、指定されたパーティションからデータを削除できます。v2.3から、主キーテーブルは完全な DELETE...WHERE セマンティクスをサポートし、主キー、任意の列、またはサブクエリの結果に基づいてデータ行を削除できます。v3.0から、StarRocks は DELETE...WHERE セマンティクスをマルチテーブルジョインと共通テーブル式 (CTE) で強化しました。データベース内の他のテーブルと主キーテーブルをジョインする必要がある場合、USING 句または CTE でこれらの他のテーブルを参照できます。
使用上の注意
- DELETE を実行するテーブルとデータベースに対する権限が必要です。
- 頻繁な DELETE 操作は推奨されません。必要な場合は、ピーク時を避けて実行してください。
- DELETE 操作はテーブル内のデータのみを削除します。テーブル自体は残ります。テーブルを削除するには、DROP TABLE を実行してください。
- 誤操作でテーブル全体のデータが削除されるのを防ぐため、DELETE 文には WHERE 句を指定する必要があります。
- 削除された行はすぐにはクリーニングされません。それらは「削除済み」とマークされ、セグメントに一時的に保存されます。物理的には、データバージョンのマージ (コンパクション) が完了した後にのみ行が削除されます。
- この操作 は、このテーブルを参照するマテリアライズドビューのデータも削除します。
- システム変数
insert_timeoutを使用して、DELETE 操作のタイムアウト時間を設定することができます。
重複キーテーブル、集計テーブル、ユニークキーテーブル
構文
DELETE FROM [<db_name>.]<table_name> [PARTITION <partition_name>]
WHERE
column_name1 op { value | value_list } [ AND column_name2 op { value | value_list } ...]
パラメータ
| パラメータ | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
db_name | No | 対象テーブルが属するデータベース。このパラメータが指定されていない場合、デフォルトで現在のデータベースが使用されます。 |
table_name | Yes | データを削除したいテーブル。 |
partition_name | No | データを削除したいパーティション。 |
column_name | Yes | DELETE 条件として使用したい列。1つ以上の列を指定できます。 |
op | Yes | DELETE 条件で使用される演算子。サポートされている演算子は =, >, <, >=, <=, !=, IN, NOT IN です。 |
制限と使用上の注意
-
重複キーテーブルでは、任意の列 を DELETE 条件として使用できます。集計テーブルとユニークキーテーブルでは、キー列 のみを DELETE 条件として使用できます。
-
指定する条件は AND 関係でなければなりません。OR 関係で条件を指定したい場合は、別々の DELETE 文で条件を指定する必要があります。
-
重複キーテーブル、集計テーブル、ユニークキーテーブルでは、DELETE 文でサブクエリの結果を条件として使用することはサポートされていません。
影響
DELETE 文を実行すると、クラスターのクエリパフォーマンスが一時的に低下する可能性があります(コンパクションが完了するまで)。指定する条件の数に応じて、低下の程度が異なります。条件の数が多いほど、低下の程度が大きくなります。
例
テーブルを作成してデータを挿入
次の例では、パーティション化された重複キーテーブルを作成します。
CREATE TABLE `my_table` (
`date` date NOT NULL,
`k1` int(11) NOT NULL COMMENT "",
`k2` varchar(65533) NULL DEFAULT "" COMMENT "")
DUPLICATE KEY(`date`)
PARTITION BY RANGE(`date`)
(
PARTITION p1 VALUES [('2022-03-11'), ('2022-03-12')),
PARTITION p2 VALUES [('2022-03-12'), ('2022-03-13'))
)
DISTRIBUTED BY HASH(`date`)
PROPERTIES
("replication_num" = "3");
INSERT INTO `my_table` VALUES
('2022-03-11', 3, 'abc'),
('2022-03-11', 2, 'acb'),
('2022-03-11', 4, 'abc'),
('2022-03-12', 2, 'bca'),
('2022-03-12', 4, 'cba'),
('2022-03-12', 5, 'cba');
データをクエリ
select * from my_table order by date;
+------------+------+------+
| date | k1 | k2 |
+------------+------+------+
| 2022-03-11 | 3 | abc |
| 2022-03-11 | 2 | acb |
| 2022-03-11 | 4 | abc |
| 2022-03-12 | 2 | bca |
| 2022-03-12 | 4 | cba |
| 2022-03-12 | 5 | cba |
+------------+------+------+
データを削除
指定されたパーティションからデータを削除
k1 の値が 3 の行を p1 パーティションから削除します。
DELETE FROM my_table PARTITION p1
WHERE k1 = 3;
-- クエリ結果は、`k1` の値が `3` の行が削除されたことを示しています。
select * from my_table partition (p1);
+------------+------+------+
| date | k1 | k2 |
+------------+------+------+
| 2022-03-11 | 2 | acb |
| 2022-03-11 | 4 | abc |
+------------+------+------+